冬が来ると 2017 12 24
冬が来ると、パソコンを作りたくなる。
なぜかというと、昔ほどではありませんが、
冬が来ると、「パソコン自作」の雑誌が本屋に並ぶからです。
さて、なぜ、このようなことを書くかというと、
プログラミングを学ぶ上で、
パソコン、つまりコンピューターが、
どのような仕組みや構造になっているのかを知っている必要があります。
こうした仕組みや構造を知っていないと、
プログラマーとしての「壁」に直面するでしょう。
次に、「パソコン自作」というテーマが、
日本の製造業に問題を提起しています。
普通の人が、秋葉原に行って、
パソコン部品をかき集めて、
高性能なパソコンを製造できてしまうのです。
いや、今や、ビックカメラのような家電量販店でも、
パソコン自作用のパーツを大量に並べて販売していました。
パソコン部品の製造地を見ると、
一番多いのが、台湾でしたが、
中国、シンガポール、マレーシア、タイもありました。
そうすると、パソコン部品をかき集めて、
自作パソコンを作ると、
世界各地から優秀な部品を集めてパソコンを製造するようなものです。
すべての部品を国産にしたいと思う人がいるでしょうが、
それでは、コスト高になってしまう上に、
調達に手間がかかります。
書名 PC自作の鉄則 2018
出版社 日経WinPC編 日経BP社
「日経WinPC」というと、パソコンブームの時は、
「日経WinPC」という月刊誌が本屋に山積みになっていて、
私は、毎月買っていたことを思い出します。
さて、今年は、CPUの「当たり年」でした。
「CPU豊作の年」と言ってもよいでしょう。
ここ数年、CPUは低迷していたのです。
ところが、今年前半に、「AMD」というメーカーが、
「Ryzen」という画期的なCPUを発売すると、
「Intel」が次々と革新的なCPUで対抗してきたのです。
やはり、ライバルメーカーがあってこそ、
業界は発展するということでしょうか。
さて、「パソコン製造」というと、
何か難しいことのように思うでしょうが、
基本的に「パソコン製造」は、料理と同じようなもので、
材料を集めてきて、組み合わせて作るのです。
さすがに、カレーライスのような簡単な料理ではなく、
中華の「酢豚」を作るようなイメージでしょうか。
まずは、食材を集めて、
いや、パソコン部品を集める必要があります。
CPU
マザーボード
メモリー
SSD
HDD
グラフィックスボード
PCケース
電源ユニット
キーボード
マウス
液晶ディスプレイ
OS(Windows)
こうした部品が集まったら、
あとは、プラモデルのように組み立てるだけです。
いや、プラモデルよりも簡単です。
「パソコン製造」には、
プラスドライバーが1本あれば製造が可能です。
プラモデルの場合は、
いろいろと小道具を揃える必要があると聞いたことがあります。
ところで、私は、今は、パソコン自作をやっていません。
何かと忙しい人には、別の方法で、「パソコン自作」気分を味わうことができます。
それが、「BTO」です。
もちろん、若い人や時間に余裕がある人は、
ぜひともパソコン自作に挑戦してください。
得られる成果と充実感、さらにスキルアップなど、十分に満足感があると思います。
さて、「BTO」とは、要するに、パソコンのオーダーメイドです。
家電量販店で売っているパソコンが既製品だとすると、
オーダーメイドでパソコンを注文する方法です。
多くの人は、オーダーメイドでは高いのではないかと思うでしょうが、
実は、既製品よりも、オーダーメイドのほうが安いのです。
問題は、オーダーメイドの場合は、
注文してから、パソコンが届くまで、1週間ぐらいかかることです。
オーダーメイドなので、自分好みのパソコンができます。
CPUは、「Intel」にしようか、「AMD」にしようか。
HDD(ハードディスク)は、どの大きさにしようか。
グラフィックスボードは、「NVIDIA」か「AMD」か。
このように、オーダーメイドで、
パソコンの部品を一つ一つ指定していきますので、
「パソコン自作」気分を味わうことができます。
オーダーメイドのメーカーは、どこか。
有名なのは、テレビCMでよく流れている「マウスコンピューター」でしょうか。
老舗では「ツクモ」、「ドスパラ」、「パソコン工房」でしょう。